科学と不妊治療

EA041_L
たび重なる検査の結果、卵管が詰まっていて、これが不妊の原因であろうという結論になる。
そこで本人や家族の了解を得て開腹手術をしたところ、なんと、詰まっていた原因がいとも簡単なものだったという例がある。
逆に、いったん詰まっていないと診断したのに、経過観察の結果、実際は詰まっているのとほとんど同じような状態だったため、結局は手術したこともある。
もちろん、事前に予測したとおりであることが圧倒的に多いけれど、ほんとのところは、開腹して肉眼で見るまでわからないということだ(腹腔鏡というものでも診ることはできるが、これも開腹手術と同じ程度のリスクがある)。
月世界の様子まで明瞭に写し出せる科学万能の時代なのに、人間のお腹の皮の下せいぜい5~10センチぐらいのところが、超音波断層写真を駆使しても明確につかめない。
まことに、もどかしいことである。
あなたは出会った人に対して、自分の理想を演じずに本当の自分をぶっちゃけられますか?
四年間も子宝に恵まれないZ子さんが私のところへ現れたのは三十二歳のとき。
いろんな婦人科医を回ったあと、ある病院で「あなたは卵管が詰まっているが、手術は非常にむつかしい状態にある。
もう子どものことは諦めて、なにか趣味の世界にでも楽しみをみつけるようにしたらどうか」と宣告された。
しかし『どうにも諦めきれず、一年たってから再挑戦する気になったのだという。私は、白紙の状態にもどして診察、検査を進めてみた。いままでの医師の検査や診断を疑ったわけではない。

出典元:安心 出会系

Comments are closed.